夏の気温の高い日はホームベーカリーでパンを焼いたときに、膨らまなかったり陥没してしまう時があるんですよね。

昨日までうまくいったのに・・・
パン作りは温度の影響を受けるので、夏は過発酵になってパンが膨らまないのです。
最近の夏の暑さはとても厳しいですから、対策をしないと過発酵になってしまいます。
この記事では夏でもホームベーカリーで膨らんだパンを焼くために、失敗の原因とその対策についてお伝えしますね。
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夏のホームベーカリーでパンが膨らまない原因

夏にホームベーカリーでパンを焼いたときに膨らまない原因について詳しくお伝えします。
夏にホームベーカリーでパンを焼いたときに膨らまない主な原因は次のとおりです。
夏のホームベーカリーでパンを焼いたときに膨らまない原因
夏にホームベーカリーでパンを焼いたときに膨らまない、という失敗は過発酵がもっとも多い原因です。
過発酵は、必要以上にパン生地が発酵してしまう状態をさします。
過発酵になったパン生地は、焼いたときにパンが膨らまなかったり、パンが陥没してしまったりするのです。

なぜ過発酵になるんですか?
パン作りはパン生地のこね上げ温度によって発酵のスピードが変わるのです。
夏は室温も高いですし、それに応じて材料の小麦粉や水の温度も高くなっています。
そんな状態でホームベーカリーを使ってパン生地をこねると必然的にこね上げ温度が高くなって発酵のスピードが速くなります。
その発酵状態に気が付いて早めに焼成すれば過発酵にはなりません。でも
ホームベーカリーは全自動ですから、なかなか過発酵に気が付きません

焼成に入る頃にはイーストの力を使い切ってあまり膨らまなかったり、ひどい時は陥没してしまうのです。
夏に過発酵になる主な原因
過発酵になりそうかどうかは、こね上げ温度を計ってみると予想が付きますよ。
夏に過発酵になる主な原因は、こね上げ温度が高いケースが多いのです。
適正なこね上げ温度より2℃以上高いと、過発酵に陥りやすくなります。

こね上げ温度は何度にすればいいんですか?
パンによって違いますが、大まかな目安は次の通りです。
ハード系 | 23~25℃ |
ソフト系 | 26~28℃ |
夏場は過発酵にならないようにこね上げ温度に気を付けてくださいね。
夏でもホームベーカリーでパンを膨らませて焼く方法

過発酵になりがちな夏でも、パンのこね上げ温度をコントロールしてホームベーカリーでパンを膨らませて焼く方法があります。
それは次の6つの方法です。
夏でもホームベーカリーでパンを膨らませて焼く方法は次のとおりです。
冷房が効いた部屋でホームベーカリーを使う

夏でもホームベーカリーでパンを膨らませて焼く方法の一つ目は冷房が効いた部屋でホームベーカリーを使う、です。
室温が高いと必然的にこね上げ温度が上がってしまうので、夏場は冷房の効いた部屋でホームベーカリーを使いましょう。
材料を冷やす

夏でもホームベーカリーでパンを膨らませて焼く方法の二つ目は材料を冷やす、です。
夏は当然小麦粉等の材料の温度は高くなって、必然的にこね上げ温度が上がってしまいます。
夏はあらかじめ計量しておいた材料を冷蔵庫に入れて冷やしておくのが基本です。
私はパンを作る前日から冷蔵庫に入れておきますよ

また、仕込みに使う水を氷水にしてもよいですね。
ホームベーカリーのワークボウルを冷やす

夏でもホームベーカリーでパンを膨らませて焼く方法の三つ目はホームベーカリーのワークボウルを冷やす、です。
冷房や材料を冷やすだけでは足りないときは、ホームベーカリーのワークボウルも冷やして使います。

冷蔵庫がいっぱいで入りません
使う直前にワークボウルに氷と水を入れて急冷しても良いですね

夏はホームベーカリーのワークボウルも冷やして使いましょう。
ホームベーカリーの外側を保冷剤で冷やす

夏でもホームベーカリーでパンを膨らませて焼く方法の四つ目はホームベーカリーの外側を保冷剤で冷やす、です。
ホームベーカリーはモーターの力で稼働しているので、夏場はモーター付近が暑くなります。
なのでモーターの付近を、アイスノンなどと呼ばれる保冷剤で冷やしましょう。
このとき結露して周囲が濡れやすいので、タオルなどを用意してください。
夏は、ホームベーカリーのモーター付近の外側を保冷剤で冷やしながら稼働するとよいですね。
イースト自動投入機能のあるホームベーカリーを使う

夏でもホームベーカリーでパンを膨らませて焼く方法の五つ目はイースト自動投入機能のあるホームベーカリーを使うです。
イースト自動投入機能のあるホームベーカリーのなかには、温度センサーがあって最適のタイミングでイーストの投入をしてくれるものがあります。
温度が高い時は遅く
温度が低い時は早く
イースト投入のタイミングをずらしてくれます

そうすると暑い時はイーストを投入してからの発酵時間が短くなるので過発酵になりにくいのです。
夏場でもパンを膨らませて焼くには、イーストの自動投入機能のあるホームベーカリーを使うのがよりよいですね。
イースト自動投入ができるホームベーカリーについてはこちらをご覧ください。
独立モードで作る

夏でもホームベーカリーでパンを膨らませて焼く方法の六つ目は独立モードで作るです。
独立モードは、基本的には全自動で最初から最後までノンストップで動くホームベーカリーを、あえて「こね」「発酵」「焼成」の3工程を独立させて使う機能になります。
独立モードではこね・発酵・焼成の温度や時間などを調整できるのです。

独立モードでどうすればいいんですか?
独立モードでこねのスピードを遅くしたり、発酵温度を低くあるいは時間を短く設定すると過発酵の対策になりますよ。
夏のホームベーカリーの使用は独立モードを使うと過発酵になりにくいです。
予約モードにご注意を

夏にホームベーカリーの予約モードを使ってパンを焼くと、パンは過発酵になって膨らまないケースが多くなります。
それは、予約モードでは材料を冷やしたりワークボウルを冷やしたり、という対策ができないからです。
保冷剤も持続時間に限界がありますよね。
また予約モードと独立モードの併用もできません。
予約モードを使って朝焼きたてのパンを食べたいときは、
- イースト自動投入機能があるホームベーカリーを使う
- 冷房の効いた部屋でホームベーカリーを使う
がその対策となります。
真夏に予約モードを使うときは過発酵になりやすいのでご注意が必要です。
夏のホームベーカリーは工夫が必要
暑い夏にホームベーカリーを使ってパンを焼くと膨らまない、という状態が起こります。
これは真夏は室温も材料も温度が高いためにこね上げ温度が上がってしまい、過発酵になるのが原因です。
過発酵にしないためには、次のような工夫をしてパンのこね上げ温度を適切なものにしましょう。
上記の対策からできるものをピックアップして、複数組み合わせた方がより効果的ですよ。
夏の暑さはコントロールできませんがパン作りはこね上げ温度に気を付けて美味しいパンを焼きましょう。
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