こちらの記事ではネイルをしている手でも安心して作れるこねないパンの簡単な作り方をお伝えします。
ネイルをした手でパンを作るのは、万が一ネイルが剥がれてそれがパン生地に入り込むリスクがあるため、いかがなものかと言われることがよくあります。
でも、大丈夫ですよ。
ネイルをしていても安心してパンを作る方法があります。
この方法はパンにとっても安全な作り方ですし、またせっかく綺麗に整えたネイルを保護するという点でも安心です。
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こねないパンの作り方
ネイルをしている手でも安心なこねないパンの作り方を工程に沿ってご説明をいたします。
この工程なら、手を極力汚さないでパンをお作りになることができます。
パンにもネイルにも優しいこねないパンの簡単な作り方です。
こねないパンのパン生地作りと一次発酵の方法は次の通りです。
計量する
生地を作り始める前にすべての材料を揃えて計量しましょう。
材料は、こねないパンだからと言って特別に用意するものはなく、いつも通りで大丈夫です。
材料を計量する時にネイルが心配なのはバターを計るシーンですね。
バターをカットするときはナイフを使い、ナイフに付いたバターはゴムベラで取るようにすれば、ネイルがバターに触れることはありません。
パン作りの計量方法の詳細はこちらをご覧ください。
パン生地を作る
ネイルをしているとパン生地をこねる工程が一番ハードルが高いですよね。
そこで、ネイルの手でパン生地を作っても安心な方法として、パン生地を手でこねるのではなく、ゴムベラを使って混ぜる方法をご紹介します。
パン生地の作り方は次の通りです。
ボウルに粉類をゴムベラでよく混ぜ、徐々に水を加える
ボウルに粉類を入れゴムベラを使って粉類をよく混ぜてから、水を徐々に入れます。
粉っぽさがなくなるまでバターは入れません。
バターを入れて更にゴムベラでよく混ぜる
粉っぽさがなくなったらバターを入れて更にゴムベラでよく混ぜます。
ひと塊りになるまで混ぜる
バターを入れてからよく混ぜ、ひと塊りになったらこねないパンの生地作りが完了です。
こねなくていいなんて!時短だし!簡単!
ネイルをしていない日はしっかりこねる方法↓にチャレンジしても面白いですよ
こねないパンの一次発酵
パン生地ができたら次は一次発酵です。
一次発酵は温かい場所に置いておくだけなのですが、パンチ(ガス抜き)の時に若干手作業が必要になります。
本来は手を使って折りたたむようにするのですが、ネイルをしている場合はゴムベラを使いましょう。
パンの一次発酵は次のように行います。
こねないパンの一次発酵は次の通りです。
温かい場所に30分置く
ゴムベラでパン生地をひとまとめにしたらボウルにラップをかけ温かい場所に30分置きます。
パンチする(1回目)
30分経って一回り大きくなった生地をゴムベラを使ってパンチをします。
パンチとはパンを叩くことではなくて、外側から内側へ向かってパン生地を折りたたむことです。
中央に生地を集めることを6~7回繰り返して生地を一周してください。
こねないパンを以前作ったんですけどあまり膨らまないし、固くなっちゃっいました
こねないパンはグルテンが少ないのでそうなりがちなんですよね~
パンチを1回すると「こねる」動作の数十回分に相当すると言われるほどグルテンの形成を助けてくれるので、省かずにパンチをしましょう。
一般的なパンチの方法はこちら↓をご覧ください
温かい場所に30分置く
パンチをしたら、パン生地をひとまとめにして、再びラップをして温かい場所に置き一次発酵の続きを行います。
普通にこねたパンの一次発酵の方法を詳しく書いた記事はこちら↓です
分割をする
一次発酵が終わったら、スケッパーでパン生地を適切な大きさにカットする分割の作業があります。
ここからの作業はネイルをしている場合は極薄の使い捨てのビニールの手袋をしましょう。
調理用のビニール手袋と明示されているものが安心です
また、もし可能ならば青色のビニール手袋を使うとより安心できます。
それは万が一手袋が切れてしまって、パン生地に入り込んでしまった場合青色ならば目立つのですぐにピックアップできるからです。
パン作りの分割方法はこちらの記事で詳細をご紹介しております。
丸める
分割したパン生地は、一度軽くガスを抜いたあと表面を張らせるように丸めます。
このときも、ネイルをしている場合はビニール手袋をしましょう。
丸める作業は爪でマットをひっかくような動作があるので、手袋をした方がネイルの保護にもなりますね。
丸めの方法やコツについてはこちらの記事↓で詳しく記述しております。
ベンチタイムを取る
分割して丸めたパン生地は、乾燥を防いぐためにビニール袋などを掛けてベンチタイムをとります。
このときはパンを板の上に乗せておくだけですから、ビニール手袋は外していて大丈夫です。
ベンチタイムについての詳細はこちらの記事↓をご覧ください。
成形をする
ベンチタイムが終わったら、パンを成形します。
ネイルをしている方は成形の時もビニールの手袋をしましょう。
この前成形の途中で天板を持ち上げた時にネイルが剥がれちゃいました~
成形は、天板を持ち上げたりめん棒を使ったりすることが多いので、繊細なネイルにとっては危険がいっぱい。
万が一にも剥がれたネイルがパン生地につかないように、またネイルを守ると言う意味からも、手袋をするようにします。
パン作りの成形についてはこちら↓で詳細を書いておりますので、ご覧ください。
二次発酵をする
成形が終わったパンは温かい場所において二次発酵をします。
二次発酵もベンチタイムと同様、パンを一定の条件のもと置いておくだけなので、手でパンに触れることはありません。
ビニールの手袋は不要です。
こちらの記事↓で二次発酵の詳細を記述しています
焼成をする
パンの二次発酵が終わったら、オーブンで焼成をします。
焼成した直後のパンはとても熱いです。
ネイルをしていてもしていなくても焼成したパンを天板や型から取り出すときは、フライ返しや清潔な軍手を使います。
パンの焼成についてこちらで詳しくご紹介しておりますのでご覧ください.
こねないパンを少しでも美味しくするコツ
こねないパンは、膨らまない、固い、フワフワしない、といったお悩みをよく耳にします。
こねていないのでグルテンの量が少ないのでそのようなことが起こりやすいのです。
せっかくパンを作るのですから
美味しいパンを食べたいですよね
そこでこねないパンを美味しくするコツをまとめてみました。
こねないパンを美味しくするコツは次の通りです。
ハード系のパンのレシピで作る
こねないパンは、工夫をしない限りグルテンの量が圧倒的に少ないです。
でもそのグルテンの量が少ないという利点を生かせるパンがあります。
それは、ハード系のパンです。
ハード系ってどんなパンがありましたっけ?
バゲットやリュスティック、カンパーニュなどをこねない方法で作るととても美味しく出来ますよ。
冷蔵庫でオーバーナイト発酵をする
こねないパンは、冷蔵庫でパン生地を12時間ほど休ませるとおいしくなります(オーバーナイト法)。
その理由は、グルテンが時間の経過とともに形成されるためです。
冷蔵庫でオーバーナイトするパン作りは次のように行います。
冷蔵発酵でオーバーナイトする場合の方法は次のとおりです。
冷蔵庫で1~18時間保存する
パンチと一次発酵を終えたパン生地を冷蔵庫に入れて1~18時間ほど置きます。
これをオーバーナイト法といいます。
1~18時間って幅が広すぎじゃないですか!?
オーバーナイトの時間は何時間でも良いのですが、あまり長いと生地が酸化してしまいますので最長18時間以内で切り上げるようにしましょう。
実は、この方法はベーカリーの職人さんの労働条件改善のために考えられた方法なんです
また、このオーバーナイトをしている間に小麦粉が熟成され、短時間で発酵するパンよりも深みのある味わいのパンに焼きあがるといわれています。
分割、丸めの後に復温する
冷蔵庫でオーバーナイトしたパン生地はとても冷えています。
そこで、分割して丸めた後に常温に置いてベンチタイムの時に復温をします。
通常のベンチタイムより時間がかかりますので、ビニールを掛けたりして乾燥に気を付けます。
復温しなくちゃダメですか?
復温しないとパンは冷たいままなので、伸びにくく、そのため成形しにくいです。
復温できたかどうかはパン生地の綴じ目から温度計を差し込み、パン生地の中央部分の温度を計測し、23℃前後になっていればOKです。
その後の成形、二次発酵、焼成は通常通り行います。
ソフト系のパンはパンチを2回する
パンチはグルテンを作る役割があり、フワフワの食感を作りだす役割効果があります。
ソフト系のパンをフワフワにしたいときは
パンチを2回すると効果的です
1回目のパンチを終えて、30分間温かい場所に置いたあともう一度、パンチをします。
2回目のパンチが終わったら再び30分間温かい場所に置いて、その後分割へと進んで通常通りの工程をたどります
ソフト系小型パンは高温短時間で焼成する
こねない製法で作ったソフト系の小型パンをオーブンで焼くとき、高温短時間で焼いた方が、翌日以降のパンのパサつきが軽減されます。
こねない製法はグルテンが少ないので、焼成時に水分が飛びやすくパサつきがちです。
そこで普通は例えば170℃15分で焼いているソフト系の小型パンを220℃7分で焼いてみてください。
高温短時間の焼成はメロンパンや大型パンはダメですよ
また高温短時間の焼成は焼きムラが出がちなのがデメリットとしてありますが、水分が飛びにくいメリットの方が勝っているように私は思います。
ネイルをしていても安心して作れるこねないパン
ネイルをしている手でパンを作るのはいかがなものかという苦言も有りますが、ネイルをしていても安心してパンを作る方法があります。
それが「こねないパン」です
ネイルの手には一番ハードルが高い「こね」と「パンチ」はゴムベラで行い、分割、丸め、成形は使い捨てのビニール手袋をしておこないます。
こねないパンは膨らみにくく、固くなりがちですが、パンチをしたり焼成方法を変えたりしてフワフワのパンを作れるのです。
ネイルをしている手でも安心な方法で、こねないパンを作ってみましょう!
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